名店を巡る一期一会
今回は大分中津の「筑紫亭」にお邪魔しました。
この筑紫亭は日本遺産に指定された玖珠町の『やばけい遊覧 大地に描いた山水絵巻の道をゆく』の
ストーリーを構成する文化財として登録された日本料理店
また、主屋(しゅおく)と離れと塀は2003年に国の有形文化財にも指定されているそうです。
百年の歴史と伝統の味、自然豊かな大分の旬の食材を味わうべく
趣のあるお座敷に案内されました。
小鉢は控えめの内容です。
歴史ある料亭では器を見るのも楽しみの一つですね。
食べた瞬間、思わず声が出そうになった寿司、これが最高でした。
丁寧な仕事が光る鱧のにぎり
骨切りの下処理は大変そうですが、加えて絶妙な塩加減(これは炒り塩ですかね?)
地元大分のカボスが鱧を引き立たせます。
お造りとちょっとピンぼけてしまったけど椀にはクチコ(大きい!)が乗っています
じゅんさいとの組み合わせが良かった椀と続きまして・・・
名物料理が登場しました。
「筑紫亭は、食が生命だと考える。食は、精神や魂を育てると考える。」
という考えを元に作られた料理はとにかく食材を活かして手抜きをすることなく丁寧に料理されています。
そして筑紫亭の最大の魅力「鱧料理」特に鱧しゃぶしゃぶは関西の手法(梅肉醤油)とも異なり
中津の鱧の良さを引き出す柑橘系がほのかに香る優しい醤油味で頂きました。
鱧の骨は感じつつ口に含むとホロリととろけるしゃぶしゃぶは流石に絶品
大好きなお酒もすすみます。
最後のデザートは南蛮風蒸し菓子「巻蒸」(けんちん)
食感も楽しめる不思議なお菓子です。
ういろう?羊羹?とも違う何とも言えない触感とお醤油の香りがありました。
歴史と伝統を感じながら愉しめた筑紫亭、名店でした。
日本料理 筑紫亭
〒871-0038 大分県中津市枝町1692
TEl 0979-22-3441
おまけ・・・?
ちょっと面白い風情がある蚊取り線香、こんな演出も粋ですね。
チームソワニエ H・I
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