10月の東京遠征に続き、出張チームソワニエです。
今回は 福井と金沢へ行ってきました。
書きたいことが盛りだくさんだったので、
この記事ではまず、福井県越前町の旅をご紹介します。
海と山に囲まれた越前町には、山海の幸が盛りだくさん。
特に越前海岸の冬の味覚の王様「越前がに」が有名ですよね。
ということで、越前市の旅館「こばせ」にて、
宿泊客限定の開高丼付きカニプランをいただきました。
お料理の前に まず目に入ったのがこのマッチ。
左側が、某洋酒メーカーのCMに登場しているおっちゃん
右側が、旅館「こばせ」を愛した、作家・開高 健さんの一筆
レトロで味がありますね。
旬の越前がにをふんだんに使ったコースはこちら
上品な小鉢の数々
ぷりっぷりの かに刺し
丸々一匹のゆでがにはインパクト大
ゆでがにの身をほぐし、たっぷりのかに味噌をつけて・・・
焼きがには香りが芳ばしく、食欲をそそります。
そしてタイトルにもありました『開高丼』がこちら
『せいこがに』とは、越前がにのなかでも特に雌のことを指し、
内子・外子と呼ばれる卵がたっぷり入っているのが特徴です。
内子は、まるで熟成されたチーズのように濃厚で味わい深く
外子は、プチプチの食感がたまらない
この内子と外子が相まって
全国の食通をうならせる絶品がにとして人気を博しています。
『せいこがに』が食べられるのは、実はたったの2か月間
漁期が11~12月と非常に短く、とても貴重な代物なのです。
そんな『せいこがに』をたっぷり使った『開高丼』は絶品そのもの
ちなみに『開高丼』という名前ですが、マッチの一筆にもありました、
作家・開高 健さんの大好物だったことが由来で名づけられたそうですよ。
お目当ての『開高丼』をいただけて、大満足な福井遠征でした。
金沢編もお楽しみに!
チームソワニエ H.I
【おまけ】
旅館の近くにあった料理店「まつ田」の看板が・・・
(笑)
■ふるさとの宿 こばせ■
【 住 所 】〒916-0311 福井県丹生郡越前町梅浦58?8
【 電 話 】0120-37-0018
【ホームページ】http://kobase.net/
椿が美しい花を咲かせる季節、ふらりと向かったのは大河ドラマで注目される川口春菜さんの故郷でもある五島市。美しい海に囲まれ、五島うどんや新鮮な魚介が有名な島々ですが、実は肉や野菜も素晴らしいとのこと。五島市へは空路と航路で行けますが、今回は一晩を船で過ごして翌朝、福江港に到着するフェリーを選択。束の間の休日を満喫すべく、さっそく博多港発のフェリー「太古」に乗り込み、レッツゴー。
▲大きくてキレイな「太古」は個室も完備、優雅な船旅もOK。博多〜福江4930円〜
博多港を23:45発の「太古」は、翌朝、海の上から日の出を眺めながら8:15に福江港に到着。福江港ターミナルでゆっくりした後、観光協会の窓口に立ち寄り、電動アシスト付き自転車をレンタルしました。そう、今回の島たびは自転車旅。五島列島で最大の島である福江島は1周するなら約100kmという広さ、加えてアップダウンも多いということで、この電動アシストが大活躍。さあ1日分のレンタル料1500円を支払って、まずは石田城跡や武家屋敷通りへ向かいます。
▲石田城は1863年、黒船来航に備えて造られたそう
▲福江武家屋敷通りふるさと館。塀の上には“こぼれ石”が
石垣の塀の上に積まれた“こぼれ石”は、不審者の侵入を知らせるユニークなもの。趣のある武家屋敷通りをのんびり散策してランチに向かうのは、美味しい五島の恵みをいただく話題の店。プライベート感たっぷりの香珠子(こうじゅし)ビーチ、その丘の上にあるという「椿茶屋」へ自転車を走らせます。
▲ここが香珠子ビーチ。五島椿物産館から降りれば白い浜が広がる
古民家を改装したという心地よい空間、囲炉裏の向こうに広がる香珠子の海を眺めながら五島の豊かな恵みをいただく贅沢な時間。ざるに盛られている食材は五島美豚、緋扇貝、あおりイカ、五島の新鮮野菜、そして朝に水揚げされたアジ。地元の食材を囲炉裏でゆっくり楽しめるランチは、五島米のご飯や五島うどん、自家製にがりアイスがセットになって3300円(2人前から提供/2200円メニューもあり)。この開放感で味わう五島の幸に大満足です。
▲のどかな島の時間を囲炉裏焼きで満喫
▲網焼きした五島美豚は柔らかく、五島灘の塩をふって
▲五島うどんも味わえる
椿茶屋
五島市浜町1247 ︎☎0959-73-5940
営11:00~/ 17:00~(前日15時までに要予約)
さらに五島を満喫すべく海沿いを走ると気になる小さな看板が。路地角から奥に進めば集落に残された小学校をそのまま活かしたオシャレな場所が!「TAO FLAT KITCHEN」は白くて明るい教室がそのままカフェの空間になっているし、校舎の一角や校庭も北欧スタイルのグランピング施設「ノルディスクヴィレッジ」として運営されているのです。田尾の海辺も美しく癒されるし、この辺りを拠点にしても楽しいだろうなぁ、と素直に感じられる素敵な場所なのでした。
▲「TAO FLAT KITCHEN」のキッシュプレート(1200円)
▲自然をそのまま、オシャレに感じることができる宿泊施設
▲田尾の海岸は美しく穏やか
TAO FLAT KITCHEN
五島市富江町田尾1233-1 ☎0959-86-3545
営 11:30〜OS15:00
休 水曜
NORDISK VILLAGE
五島市富江町田尾1233 ☎0959-86-3900
今回、泊まったのは「TAO FLAT KITCHEN」と同じ設計者の手による「キンナゴアジロ」。ネット予約で見つけたココは、高級な雰囲気を気軽な価格で楽しめる!本当にありがたい宿。福江港に近い野原にすこーんと建てられた外観は、スタイリングされた長屋のよう。くつろげる空間に加えて満天の空に広がる素晴らしい星にも感動。オーナーと焚き火をしながら煌めく星を眺めた時間は、何よりも代えがたい貴重な癒しとなりました。
▲シンプルなスタイルの「キンナゴアジロ」。設計は能作淳平氏。シングル1泊7000円〜
▲野原に作られた、自然と一体感が心地いい
キンナゴアジロ
五島市松山町390 ☎080-5606-9305
さて、翌朝も早くから五島観光をスタート。「キンナゴアジロ」からほど近い福江魚市で競りを見学。並べられているのは旬のブリやカツオ、さらにクエにタイ、ウチワエビなど、多彩な魚種が一面に。日本で一番西に位置する魚介豊かな島々の実力を垣間見たひとときです。その足で向かったのは五島市で唯一!? モーニング営業のカフェ「moi moi」(モイモイ)。テイクアウトのコーヒーとサンドイッチの店で、小さな店内には人気の「ハム・チーズ・たまごのサンド」(290円)、「ツナコーンのサンド」(390円)などの手作りサンドが並びます。地元の高校生や通勤前の会社員がテイクアウトに足を運ぶ貴重な店で、なんと奥様は福岡・糸島のご出身。あらまぁ、こんなところで嬉しい出会いが。
▲朝焼けの中、福江魚市に合わせて漁船が戻ってくる
▲賑やかな魚市を眺める猫の姿も
▲「moi moi」は、外観も店内もかわいい
コーヒー&サンドイッチ moi moi(モイモイ)
五島市幸町8-17 ☎080-2742-6041
営 7:00〜18:00
休 木曜
五島観光の2日目は、気になっていた教会めぐりを少々。世界遺産に認定されたのは久賀島や奈留島の教会と集落ですが、福江島にも素晴らしい教会の数々がありました。
この日も観光協会で電動アシスト自転車をレンタル。さぁ、まずは堂崎教会へ向けてグイーン。途中、コスモスの花畑で影が十字に見える景色に遭遇。キリシタンの島の洗礼をいただいた気分です。そして浦頭教会前の「コンタツ堂」では教会切り絵のグッズを購入。素晴らしい天気に恵まれて堂崎教会の美しいレンガ造りに見惚れ、ぐるりと巡った水ノ浦教会の白さに敬虔な気持ちとなるのでした。
▲この影が十字架のよう
▲手作りのロザリオや繊細な切り絵グッズも温かいコンタツ堂。土曜・日曜のみ開店
▲海辺に立つ赤レンガの姿「堂崎教会」は県指定重要文化財
▲「水ノ浦教会」は、ロマネスク、ゴチック、和風の建築様式が重なる珍しい建築
五島観光を心地よく締めくくってくれたのは、ランチで訪れた「島食Gino」。五島の海の幸、山の幸を提供するイタリアンは、ミニコースで島の魅力をしっかりと伝えてくれました。前菜の盛り合わせにはキビナゴのフライ、しいらのカルパッチョ、五島美豚のハムなど。ハーフピザに加えてパスタに登場したのは五島ジビエのラグーソース。これにコーヒーとデザートが付いて1500円とは、幸せすぎます♪
▲かわいらしい店は居心地もバツグン
▲鮮やかな前菜プレート
▲五島ジビエのラグーソースはボリュームも十分
島食Gino
五島市岐宿町河務593 ☎0959-82-1680
ランチ11:30〜OS14:30/カフェ15:00〜17:00/ディナー18:00〜OS21:00
休 月曜
こうして五島・福江島を堪能した2日間(島の半分も回れてないけど満足度高し)。「なんだか糸島の雰囲気にも似てるな」と勝手に親近感を感じながら港に戻り、お土産を買って帰路のフェリーを手続き。帰りは長崎から高速バスを使って天神に戻るルートで移動です。福江港16:50発のフェリーは20:00に長崎港に着くので、大波止から乗る高速バスに何とか間に合う。まるっと2日間を五島観光したリアルな島たび、ぜひお試しください。
取材協力:五島市観光物産課 ☎0959-74-0811
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