遅くなりましたが、感動が薄らぐ前に、昨年12月の北陸遠征の第2弾・金沢編をご報告。
訪れたのは、“江戸前”ならぬ“能登前”の「すし処めくみ」
正確に言うと、住所は金沢駅から電車で2駅、タクシーで20分程度。
野々市市の住宅街の中の目立たない一軒家の店です。
店に入ると、8席のみのカウンターの上部には山桜があしらわれた華やかな光景が。
オーナーの山口氏の優しい笑顔とともに、我々を迎えてくれます。
山口氏はとにかく鮨に対する研究心が強く、そのストイックさには脱帽です。
仕入れに関しても、開店当初は近くの近江市場へ通っていましたが、その後は金沢中央卸売市場へ、そして今はなんと片道100kmの七尾市卸売市場に毎朝通っているそう。
さらに船上の馴染みの漁師さんと直接やり取りすることも。
煮るにも焼くにも茹でるにも、ネタの状態に合った最適の処理を施し、におい(臭み)は全くありません。
比較的温かいシャリで提供されます。
ゆっくり写真を撮っていると、「美味しい今、召し上がって」と優しく諭されました。
洗心や黒龍といった銘酒に加え、地酒など、8種類の日本酒のマリアージュでいただいた料理の一部をご紹介。
氷見産 迷い鰹 (この呼び名は初めて知りました!)
香箱蟹 雌のズワイ
ヤリイカ
能登島産 アラ
能登島産 ブリ
バフンウニ こちらはさすがに北海道浜中産
白子
カニ飯
甘エビ
のどぐろ
あなご
概ね8~9割は地元産、他は地元で獲れなかった時の保険の意味も込めて他地区から仕入れていらっしゃる由。
至福のひとときでした。
【おまけ】
近江市場には大量の干し鮭や超立派なブリも!
国道8号線沿いで創業したことが名前の由来で、地元で愛されている8番ラーメン。
みそ味をいただきましたが、金沢の締めに相応しい美味しさ!
以上、再びは行けそうにない、贅沢な遠征でした。
■すし処 めくみ■
【住 所】〒921-8831 石川県野々市市下林4-48
【電 話】076-246-7781 ※完全予約制
【定 休 日】月曜・火曜 ほか不定休
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