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レ・セレブリテ ワイン会【Plaisir du Vin Vol.5】~ソムリエセレクト ボルドー赤ワインの魅力~

TOPICS | 2025.02.28

1月22日、「ホテル日航福岡」様からのご招待を受け、
ホテル2階にあるフレンチレストラン「レ・セレブリテ」で開催されたワイン会に参加させていただきました。




このイベントは、時季に合わせたテーマに沿って、ソムリエの原部暢俊さんがセレクトしたワインと、料理長の末次和貴さんが生み出す料理とのマリアージュを楽しむ企画です。

第5回目となる今回のテーマは、「ボルドー」。
ワインの名醸地のひとつであるボルドー地方のお話を聞きながら、ボルドーワインをいただく…
食べて飲むだけでなく、学びのあった一夜を少しだけご紹介したいと思います。


まず最初にいただいたのが、シャンパーニュの「バロン ド ロートシルト ブリュット」。



こちらはボルドーワインではありませんが、
ボルドーに関連深い一本ということでセレクトされていました。
どういう関連かというと、こちらのシャンパーニュ、
ボルドーの最高峰を生み出す名門・ロスチャイルド家が手がけたものなのだそう。

爽やかな酸味ですっきりとしつつも、まろやかな口当たり。
フランスでは欠かせない常備食・レンズ豆を使った一品などをのせたアミューズと共にいただきました。



続いて登場したのが、グラーヴ地区 ペサック・レオニャン村の「ドメーヌ ド ラ ソリチュード ブラン 2014」。
こちらは白ワイン。
10年近い熟成を施しているため、落ち着いたまとまりのある味わいです。

合わせる食事は、「フランス産フォアグラテリーヌとミヤス 赤い果実のデクリネゾン」。



とうもろこしの粉を使ったミヤスという菓子に、フォアグラをのせた一品は、口の中でとろけるような濃厚な味わいを堪能できます。
先ほどの白ワインが進む、大人の一皿です。


次に出てきたワインは、メドック地区 マルゴー村の「バロン ド ブラーヌ2018」(赤)。
口に含むとジューシーな果実味が感じられ、舌触り滑らかです。



そして魚料理へ。




こちらは、天草産のヒオウギガイのポシェとラヴィオリ。
旨味が幾重にも重なったコンソメスープの味わい深いこと。

魚介料理に合わせるなら白ワインと思いがちですが、赤ワインとも見事にマッチ。
赤ワインの新しい楽しみ方を知ることになりました。


次のワインは、メドック地区 ポイヤック村の「リオン ド バタイエ2016」(赤)。
このワインの特徴である、美しい色合いと上品な香りを楽しんでいると、肉料理が登場です。



鴨胸肉のローストとコリアンダー風味の人参ピュレ。
ソースには、今回のテーマであるボルドーワインが使われているので、言わずもがなワインとの相性は抜群。
アクセントで使われているカカオが、コク深さを生み出していました。


そして残りのワインは、
完熟した葡萄を使用しているため、しっかりとした凝縮感、タンニンを感じられる
オー・メドック地区の「シャトー ソシアンド マレ 2012」(赤)、

華やかなアロマと、滑らかなテクスチャーが特徴的な
ポムロール地区「シャトー ヴレ クロワ ド ゲ 2014」(赤)
と続きました。


デザートは、「ビターチョコレートとピスタチオのマリアージュ フランボワーズのアイスと共に」。



食後の焼き菓子、「ミニャルディーズ」が出て、ワイン会の幕を閉じました。




ひとくちにボルドーワインといっても、生産地区や生産者、ブドウの品種によって味わいは大きく異なります。今回は赤ワインが中心だったので、飲み比べすると違いをより明確に感じることができました。

また「“熟成”もボルドーワインの特徴のひとつです」と原部さんは語ります。
単に長く熟成をしたものがよいものというわけではなく、それぞれに適した熟成期間を施すことで、個性的かつ味わうたびに引き込まれる、奥深い一本に仕上がるのです。


一本一本丁寧に産地や特徴を教えてくれた原部さん。
知識をつければ、ワインはもっと楽しく、美味しく感じられると
このイベントを通して再認識できました。


さてこのワイン会、実際に参加したいと思った方もいるのではないでしょうか。

次回の開催は、2025年3月12日(水)18:30~。
人生の門出を祝うこの季節に相応しい“シャンパーニュ”をテーマに行われるそうです。
参加費は1人20,000円。

ご予約は、「レ・セレブリテ」へお電話くださいね。

ワインを知れば、食の世界がぐんと広がりますよ。