特別連載「星野リゾートの温泉旅館『界』で夏の別府を愉しむ」 第1回
TOPICS | 2022.07.21
〜館内にいながら湯のまちを遊び尽くす〜
例年より早い梅雨明けで真っ青な夏空が広がったある日、おんせん県おおいたの湯のまち別府に佇む「界 別府」へ。
実際に宿泊した1泊2日の様子をレポートします。
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」のひとつが「界 別府」。「界」ブランドの18施設目として2021年7月にグランドオープンを果たした施設です。
建築家・隈研吾氏による設計やデザインは様々なイメージや細工が散りばめられていますが、まず目を引くのがその外観です。ブラウンを基調としながらも上階に行くにつれて淡い色合いに変化しており、様々な文化や温泉からなる別府のまちを象徴しているのだそうです。
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館内に足を踏み入れると和紙のちょうちんや石畳の路地が広がり、青々とした別府湾に向かってつくられた足湯が風情を醸し出します。温泉の桶を生かした手湯には蕩々と温泉が注がれ、その音もまた旅情を増してくれます。
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今回の客室は11階に備わる温泉付きの特別室。すべての客室からは眼前に別府湾を望みますが、部屋に足を踏み入れた途端に広がる景色には息を呑みます。晴れた日には遠くに四国を望み、客室温泉からも贅沢な景色を堪能できます。
室内の壁は、別府の名所「血の池地獄」の赤から着想を得た柿渋色。ヘッドボードやフットスロー、照明には大分の伝統文化である豊後絞りが配されています。
客室でひと息ついたら、ロビー横のラボで催された「温泉いろは」へ参加。スタッフの方が別府温泉の豆知識や温泉の効果的な入浴法を分かりやすく教えてくださり、手袋をはめてビーカーやスポイトを使いながら、“実験”感覚で温泉ミストづくりを体験することができます。
香りは3種から選ぶことができ、私はラベンダーをチョイス。可愛いボトルに詰めて早速シュッと首に吹きかけると、ふんわりいい香りが漂ってきました。
体験を終えると、旅の汗をさっぱりと流すべく、大浴場へと向かいます。大浴場には四季折々の植物が楽しめる露天と内湯が完備。内湯には「あつ湯」と「ぬる湯」という2つの湯船が備わり、炭酸水素塩泉のお湯はとてもやわらかな浴感でした。
ちなみに、内湯の壁面には臼杵焼きのオブジェが飾られ、蛇口の近くには臼杵焼きのお地蔵様が密かに隠れており、見つけたら幸せになれるとかなれないとか。
そんなエピソードが実は館内にはたくさんあり、スタッフの方が色々な話を教えてくださります。
湯上りには、アイスやドリンクで涼みました。
次回の掲載は7月22日の予定です
続きをお楽しみに♪
【今回取材したホテル】
界 別府
大分県別府市北浜2-14-29
TEL 0570-073-011(界予約センター)
公式HP
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaibeppu/
客室数/70室
チェックイン/15:00 チェックアウト/12:00
料金/1泊2食32000円〜(2名1室利用時1名あたり・税・サービス料込み)
アクセス/JR別府駅より徒歩10分、大分空港より車で約60分