最近はプライベートの飲食も控えていた中、久しぶりの記念日ディナー
特別な日という事でTABENTOの7/10発売商品開発でお世話になったRistorante fanfareへ
訪れる度に優しい笑顔で迎えて頂ける梶原シェフにほっこりしながら
6月のコースを楽しみました。
テーマはなんと「かたつむり」
エスカルゴが出るのかしら?と疑問を持ちながら
出てきた1品目のAmuse カプレーゼに納得。
かたつむりってそういう事!と思わず声に出てしまいましたが
お皿の上にはきれいな渦巻き
水牛のモッツアレラチーズにメロンのソースを絡めて頂きます。
サプライズな前菜でその後の料理に期待が膨らみます。
2品目 Antipasto 穴子とズッキーニ
ここでもかたつむりを模した巻き巻きズッキーニ
穴子はカルパッチョでしょうか、生で頂きます。
薄くスライスされたズッキーニで穴子を巻いて食べれば
口の中に広がる初夏の風味。
3品目 Pasta 冷たいカッペリーニととうもろこし
fanfareの特徴でもあるオープンキッチン
調理過程が良く見えるのですが
お皿にとうもろこしの皮を敷いているのを見ながら
何が起こるのか期待に胸が膨らみます
冷たいカッペリーニは少し塩気が強めのとうもろこしのソース
上に乗せたとうもろこしがとても甘い品種で
一緒に食べると全く違う料理のような味に変化するのに感動しました。
そして、ここでもパスタを巻き巻き
4品目 Psta Bis
前述のpastaと続いてプリモピアットになるのでしょうか
メニューには「新きたあかりのニョッキと夏鹿のラグー」
夏鹿?と気になり聞いてみると夏が旬の鹿肉だそうです
きたあかりという品種のジャガイモを使ったニョッキも巻き巻き
徹底したかたつむり演出です。
鹿肉の良い意味でのクセを残しつつ旨味が凝縮されたソースに
もちふわのニョッキに絡めて食べると食感と深い香りが鼻から抜けてワインと良く合います。
5品目 Pesce カマスとパンテレリアペースト
盛り上がってきましたところでメインの魚料理
これが驚くほど複雑な味わいでした
まさに5感で味わう料理
パンテレリアペーストをベースにトマトソース、ケッパー、アーモンドにミントの香り
表面を炙ったカマス(巻き巻き)は口どけの良いホクホク具合で
見た目、香り、味わい、食感など色々な感覚を刺激してシックスセンスに目覚めそうな料理。
6品目 Carne 宮崎尾崎牛の塩釜焼き(奮発してオプション料理をチョイス)
メニューの説明を受けた時、梶原シェフから「あの」尾崎牛ですと言われました。
実は、今回のTABENTO商品は別な物になりましたが、当初はシェフ肝いりの
尾崎牛の塩釜焼きをTABENTO商品にしようとしていました。
試行錯誤を重ねましたが、調理方法の難易度も高く、手作業の技術力も必要で
工場から大量生産が不可能と回答があり残念ながら諦めた料理でした。
塩釜というとバリンとわれる鯛の塩釜焼きをイメージする方も多いと思いますが
クッキー生地のような柔らかい生地(ハーブ入りですかね?)と追加のハーブに包まれた尾崎牛!
もう言葉も出ないくらい美味しそうです。
目の前で開いてもらう演出も嬉しいですが仕上げのミオビオエクストラヴァージンオリーブオイルで
メインストーリーのクライマックスを迎えます。
久しぶりの口に入れると溶ける肉に感無量です。
7品目 Dolce 名物のティラミスも捨てがたかったのですが「梅とお米」を選びました
このデザートも秀逸としか言い表せないのですが
梅のソース、アイスは久山町若浪酒造の酒粕を使用しています
上に乗った巻き巻きを崩しながら食べればイタリアンなのに和の風味という
梅雨の時期にぴったりのさっぱりデザート。
最後のCafféでサプライズ
シェフの笑顔と共に素敵な演出のエスプレッソプレートが出てきました。
添えられたビスコッティは先ほど入り口のコンクリートを削ってきました(笑)と
冗談を交えながら最後までニコニコの梶原シェフに感謝です。
ストレスを感じない提供と強弱のあるコースはクラシックの演奏会のような華やかな演出。
見た目の工夫、複雑な香り、旨味の組み合わせ、計算された食感、一つで多重層な個々の料理
ライブ感のあるキッチンは見るだけでも楽しく、細やかなホスピタリティに大満足の食事でした。
スタッフ なきお
今回紹介したメニューは2022年6月のメニューです。
コースは季節に合わせ毎月変わりますので詳しくはお店までご確認ください。
今回訪れたお店
Ristorante fanfare
〒810-0041
福岡県福岡市中央区大名2-10-39 2F
Tel 092-707-0650
公式HP:https://www.ristorante-fanfare.com/
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