すすき牧場/肉牛生産者
取材・文・撮影/松鵜剛志 イラスト/斉藤智美
安全性と透明性に絶対の自信あり
“牛が主役”で、健康に育てるから美味しい牛肉
人気レストランでの取り扱いも増え続けている「むなかた牛」。この「むなかた牛」を育てる薄一郎さんは、72年前から肉牛生産業を営む牧場の二代目だ。薄さんが最も力を注ぐのは安全性。飼料の原材料である牧草などを自社生産し、米やおから、酒粕など自分たちで賄えない分は信頼する契約農家や酒蔵から良質なものを仕入れている。「まずは家族が安心して食べられる牛肉を育てたかった」と薄さん。飼料を乳酸発酵させたり、牛一頭一頭の体調管理ができるシステムを独自開発したり、牛の健康を保つ工夫には余念がない。