なりたい自分を思い描き理想の道に向かうための行動を辞さないこと。
何歳になっても果敢な姿勢をもち続けることで、より人生はみずみずしく厚みのあるものになる。
取材・文/三浦翠 撮影/勝村祐紀
沖直史さんの人生における道標は、専門学校の在学中に出会った「サーラカリーナ」の今井正三シェフだった。「授業が興味深くてアルバイトを始めて、学校でも今井シェフの授業のアシスタントを任されるようになりました」。卒業後もシェフの勧めで就職し、熱意ある仕事ぶりが買われて23歳という若さでシェフに抜擢された。ハングリー精神旺盛な青年の次なる目標は、フィレンツェの三つ星「エノテーカ・ピンキオーリ」。だが23歳の日本人が三つ星の門を叩けども、働くことが易々と認められるはずはない。そう感じた沖さんは、シェフをしながら3年間独学で語学を学び、イタリアへ渡って語学学校へ入学。それから、超難関である国立のホテル学校へと入学を果たした。「入学して数カ月経ち『エノテーカ・ピンキオーリ』の面接を受けると、語学の努力と料理の腕が評価されて、働かせてもらえるようになったんです」。そして驚くべきは、実際に仕事を始めてからは異例のスピードで昇格し、給料や労働許可証まで確保されたことだ。
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