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九州のスター生産者 vol.33 大分県 かぼすヒラメ

九州のスター生産者

vol.33

大分県 かぼすヒラメ

大分の特産品であるかぼすを餌に混ぜて育てた「かぼすヒラメ」は、 あっさりとした身質や風味で上品な美味しさ。 魚と環境、そして食べる人を想い生産に取り組む漁師の姿を追う。

河内伸浩さん/河内水産

1.地元で“ノブさん”と呼ばれている河内さん。育てたヒラメは刺身やカルパッチョ、天ぷらで食べるのがお気に入りとか。2.かぼすの果汁を餌に1%混ぜ、出荷前にその餌を20回以上与えるなど、県と県漁協で生産基準を定めている。3.大分県の養殖ヒラメは日本一の生産量。それに特産のかぼすが合わさり生まれたのが「かぼすヒラメ」だ。
健康な魚と海を未来へつなぐ

九州で最も広い面積を誇る大分県佐伯市。中でも最南端にあたる蒲江は絶好の漁場である豊後水道に“浦”と呼ばれる入り組んだ湾が点在する、昔から養殖業が盛んな地だ。
蒲江で「かぼすヒラメ」の養殖に取り組むのが河内伸浩さん。養殖場と聞くと一般的には海中の生け簀を思い浮かべるかもしれないが、ここでは通称「ヒラメ小屋」と呼ばれる、平屋建ての建物内に生け簀をつくる陸上養殖。「ヒラメは海底に住んでいるので、明かりが強いと餌を食べなくなる」ことから、小屋の中も窓はない。

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続きは本誌で

ソワニエ+ vol.82 2023年11・12月号より