幕末の思想家・教育者・兵学者である吉田松陰。彼が教鞭をとった私塾「松下村塾」は、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文など、明治維新やのちの明治新政府で活躍する人材を多く輩出したことで知られる。小柄で痩身、性格は温厚で誰に対しても丁寧に接したという一方、信念のためには無茶も辞さない気性の激しさもあった。というより、かなり過激。何度も密航を企てたり、幕府要人の暗殺計画を立てたり…しかも割と堂々とやっちゃったり、自ら暴露したりするもんだから、結局前科5犯。「先生」のイメージと違って意外に破天荒で、ちょっと正直すぎるのが玉に瑕きずである。
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