一般的に飲食店は2年もつ店が50%もなく、10年もつ店は10%にも満たないという。そんな厳しい業界ではあるが、周りを見渡すと毎日のように満席、しかも何回転もしている繁盛店があるのもまた事実。しかし、これはかなりのレアケースなのだ。さて、そんな繁盛店は、他の店と何が違うのだろう。繁盛するには必ず理由がある。飲食店だからずば抜けて料理が美味しいのだろうといえばそうとも限らないし、料理が美味しくても繁盛しない店があるのも周知の事実だ。結論は「店を出るときの満足感」にほかならない。料理はもちろんだが、そこにはわかっていてもなかなかできない人知れない努力、誠実なもてなしの心、あくなき探求心など、数多くのスペックがあり、飲食店とはいえ、料理はそのうちの1つのスペックに過ぎないことを思い知る。つまり、それを理解し、スタッフと共に実行できる店だけが繁盛店という称号を獲得するのだ。
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