|連載|
大人が愛する店
上質な食材に美しい自然、そして才気ある人材に恵まれた九州。
そんな魅力あふれる地に、今、多方面から熱い視線が注がれている。
新たなムーブメントを、九州から世界に発信。
故郷を愛する二人が描く青写真は、私たちをワクワクさせてくれる。
取材・文/岩﨑洋明 撮影/武井メグミ
|第十二回|
黒木啓司 × La Maison de la Nature Goh
ジャンルの垣根を越えて、新たなカルチャーが生まれる。
九州には、そのポテンシャルが十分に秘められていると思います。
九州人の郷土愛は人一倍だ。魅力を語るその口調からは、風土や文化に対する誇り、情熱がひしひしと伝わってくる。EXILEのパフォーマーとして活躍する黒木啓司さんも、九州を愛して止まない一人。地元の宮崎を離れた今もなお、その想いは変わらない。「新しいカルチャーを生み出すポテンシャルが、十分に秘められていると思います。面白い人材が多く、EXILE TRIBEにも九州出身のメンバーがたくさんいます。特に、福岡には今後、天神ビッグバンで世界中から企業や人が集まってくるはず。今からとても楽しみです」。
そしてもう一人、この地に魅せられた人物がいる。生まれも育ちも福岡で、フレンチの名店『La Maison de la Nature Goh』のオーナーシェフ、福山剛さんだ。「関東や関西にも素晴らしいレストランはたくさんありますが、生産農家や器などの職人と直接関わるには、少し街の規模が大きすぎるんです。しかし街がコンパクトにまとまった九州では、食に関するいろいろなものと密接に繋がることができます。海外のシェフもその魅力に注目していて、最近は会話の中で『九州』『福岡』というワードが自然と飛び交うようになりました」。九州の底力を感じ、新たな可能性を見出す黒木さんと福山さん。地元愛や将来のビジョンなど、あふれんばかりの想いを巡らせていく。
続きは本誌で
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