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薬院駅周辺

本誌の“同期生”10周年の実力店が点在する大人の街

福岡に飲食店は数多ある。
だからこそ長く続けていくのは容易いことではない。
味はもちろん、確固たる個性と温かい人々が待つ店はこれからも愛され続けるだろう。
取材・文/葉山巧、前田健志 撮影/恵良範章

独自の個性を持つ店と、大人の客が集う街

住む世界は違っても、年が近いというだけで、不思議と親しみが湧くのはなぜなのか。創刊10年の本誌にとって、同時期に生まれ、取材の中で親交を結ばせてもらった飲食店が多い薬院は、少しばかり思い入れの深いエリアだ。
マンションやオフィスが醸す都市的な色彩と、生活圏の柔らかな匂いが混在するこの街は、派手ではないが、そこが良い。肩の力が 抜けていて、どこか時流に惑わされない泰然さが感じられる。
「呑み方や食べ方をわきまえたお客さんが目立つ」「高級じゃないけど、地に足のついた良い店、がたくさんある」「店と客が緩く温かく付き合える感じ」――飲食店のオーナーたちは、愛着を込めてこの街のことを語った。
「個の確立した飲食店が集まって、独特のグルーヴが生まれ始めていました」と10年前を回顧するのは『二○加屋 長介』の玉置康雄さん。「天神から微妙に距離があるので、お客さんを大事にしようとの気持ちも強かったですね」。
そうした芯のある店々の存在が、今宵も人を薬院へ誘う。本ページでは、そんな大人の美食街を築いてきた8軒を、僭越ながら本誌の “同期生”として紹介したい。

2010年6月15日 OPEN

魚好きにはたまらないハイコスパな定食屋

梅山鉄平食堂

営むのは、魚の目利きを学んだ店主・ 梅山さん。毎朝九州中心の鮮魚を20種 類以上仕入れ、和食店にも引けを取ら ぬ味わいで、上質な定食類を振る舞っ てくれる。調理法はバラエティに富み、 金目鯛や赤ムツなど高級魚もちらほら。 その鮮度とコスパはプロの魚屋を驚か せるほどだ。昨年は近隣に抹茶カフェ「う めのま」と、博多区に2号店をオープン。

1.「サバの煮付け定食」(980円)。甘い切り身 にご飯が進む。自家製ふりかけも密かな人気だ。

2.平日昼間から行列ができる賑わいだが、意外と回転は早い。毎日公式サイトで告知される「今日の献立て」もチェックしよう。

住所:福岡市中央区渡辺通3-6-1友添家1F
電話番号;092-715-2344
営業時間:11:30 ~ 15:30 / 17:00 ~22:30
定休日:水曜
席数:26席
カード:不可
QRコード決済:一部可
喫煙:禁煙
駐車場:なし
天然鯛甘酢あんかけ定食1480 円、アジー尾 唐揚げ定食780円、金目鯛煮付 け定食1880円




続きは本誌で

ソワニエ+ vol.60 2020年3・4月号より