第三十一回
「自然が豊か」「水が美味しい」と、
住民も太鼓判を押す岡垣町に2度目の旅へ。
前回紹介してから1年の間に、
若い力で盛り上げる注目店がいくつも誕生しており、
今後ますます賑わいをみせそうだ。
新たな出合いと発見を求めて、町をぐるりと巡ってみよう。
取材・文/淺原麻希 撮影/武井メグミ、竹内さくら
昨年12月、大東建託による「いい部屋ネット 住み続けたい街ランキング2022≪福岡県版≫」にて、見事1位に輝いた岡垣町。町内には都市圏にアクセスしやすい国道3号、国道495号、JR鹿児島本線が通り、北部は響灘、南部は山々といった自然を身近に感じる、〝ちょうどいい田舎暮らし〟が叶う場所だ。住民に愛されるそんな岡垣町は、プチ旅にも最適のエリアであり、2回目の登場となる。今回は、最近増えてきた古民家カフェや、オープンして1年未満の看板のないカフェ、人気スイーツ店の新商品など、旬の情報をピックアップ。ここ1〜2年の間にできたワイナリー、ブルワリーもまだまだホットなスポットなので、ぜひ足を運んでほしい。暑さが和らぎ始めた今、岡垣町の魅力を再発見する旅に出かけよう。
長い時を刻んできた古民家が、訪れる人を優しく包み込む
「生きづらいと感じている人や、日々の生活で疲れている人の休息の場を作りたい」と、代表の高見静香さんが中心となり築100年の古民家を再生。建物の中は、喫茶、工房、美容室、フリースペースに分かれており、今後は2階にゲストハウスもオープン予定だ。観光の途中にふらりと立ち寄ってのんびり過ごすもよし、手芸品を持ち込んで没頭するもよし、スタッフとおしゃべりを楽しむもよしと、自由な過ごし方を推奨しているので、その気持ちに甘えて思いっきり羽を伸ばしてみてはいかが。
庭に広がる美しい緑を眺めながら、ほっと一息
住宅街のなかにひっそりと佇む、三角屋根が特徴のボタニカルカフェ。子どもの頃からハーブやスパイスを使って料理を作っていたという泉谷ヒロトさんが提供する「週替わりカレー」は、麻婆茄子カレー、生春巻き風カレー、ジェノベーゼカレー、冷しゃぶサラダカレーなど、どれも個性豊か。その週の食材に合わせてハーブの配合を変え、バランスのとれた唯一無二の一皿を生み出している。また、笑顔が素敵な村井和子さん(愛称:かずぴ)の接客も心地よく、お腹だけでなく心も満たされる。