Editor's Report編集部だより

2023.1.10

旬を迎えた「戸石とらふぐ」を食べに行こう!【長崎市戸石町】

突然ですが皆さん、とらふぐの養殖生産量日本一を誇るのが、長崎県であることを知っていますか?
ふぐといえば山口県下関市を思い浮かべる人も多いと思いますが、
実は、長崎県でとらふぐ養殖が盛んに行われているのです。
その中でも三大生産地といわれるのが、佐世保市、松浦市、そして長崎市戸石町。
戸石町で養殖されたとらふぐは、“戸石とらふぐ”と呼ばれ、年間30万匹が関西や下関市に出荷されます。

今回、2023年1.2月号の「ソワニエ+」で“戸石とらふぐ”を取材してきましたので、その様子をご紹介しましょう。


取材で伺ったのは11月某日。
この日は、青空が広がる晴天。海面がキラキラと美しく輝いていました。



早速、「長崎市たちばな漁業協同組合 養殖部会」部会長の西元崇博さん、副部会長の長野陽司さんと合流。
船に乗り込み、“戸石とらふぐ”を養殖する海上生け簀へと向かいます。



約5分ほどで、長野さんが管理する生け簀に到着。
生け簀の中を覗くと、大小様々な“戸石とらふぐ”が泳いでいます。





その中から撮影のために一匹捕獲してもらいました。



「お、大きい!」と思わず声がもれてしまったほど、そこには約1kgのふっくら太った“戸石とらふぐ”が。
約1年半から2年かけてこの大きさに育てていくそうです。

餌やりは1日2回。
その時に、海面に目を凝らし泳ぐスピードや体表の色を見て、病気のとらふぐはいないかチェックします。
健康なとらふぐはみんな同じ方向に向かって泳ぐので、逆走しているものがいるとすぐに分かるそう。

「とらふぐは病気になりやすいので、健康管理が何よりも大事です。病気になっているものは取り除き、丁寧に治療して回復を待ちます」と長野さん。

また、共食いを防ぐための歯切りも重要で、収穫するまでに5回も行うとか。
歯を切りすぎると、そこから細菌が入って病気になるので、熟練の技が必要とのことでした。

そうして無事収穫された“戸石とらふぐ”は、下関市や関西を中心に出荷されますが、
長崎市内でも戸石とらふぐを味わうことができます。
そのうちのひとつ、「ひいき家」さんをご紹介しましょう。

場所は、長崎新地中華街近くの銅座町通り。
店の前に置かれた生け簀が目印です。



今回、ご準備いただいたのは冬季限定の「ふぐコース」(7700円・2人前~)。
“戸石とらふぐ”を、刺身、鍋、唐揚げで堪能できます。
店の生け簀で管理された“戸石とらふぐ”は、少し寝かせることで甘みが増すそうです。



他にも、「ひいき家」さんでは、地元で獲れた魚や長崎和牛を使った和洋の創作料理を用意。
個室もありますので、家族や友人とゆっくり過ごせますよ。

今回取材したお店はこちら

【ひいき家】
長崎県長崎市銅座町11-8
TEL:095-820-5506
営業時間:18:00~24:00
休み 日・月曜祝日

また、2月28日まで「戸石とらふぐ料理フェア」を開催中。

「ひいき家」さん以外でも味わえるお店がたくさんありますので、気になる方はこちらをご覧下さい。


今回の取材内容は、2023年1.2月号「ソワニエ+」に掲載していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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